鳥越俊太郎さん 及ばず   新たな形「市民連合」「野党共闘」の実現

生活者ネットワークは、ジャーナリストとしての経験を活かし、徹底した情報公開を掲げ、東京から憲法を活かし平和を発信すること、また「非核都市宣言」をすることなどの姿勢を確認し、政策協定を結んで鳥越俊太郎さんの推薦を決定しました。

非正規雇用の若者たちの声、保育園に子どもが入れず働けない保護者の声、介護の問題を抱える中高年層の声など、現場の声を聞く都知事を誕生させるために、全地域ネットが支援して取り組みました。

任期途中で都知事が3人続けて辞任、そのうち2人はお金の問題で、という異例の事態となった東京都。さまざまな怒りの声をあげた市民の行動が、新しい「市民連合」と「野党共闘」という形になりました。

投票率は、前回の46.14%を上回る59.73%、江戸川区でも前回の39.35%を大きく上回る55.36%でした。結果は、小池さんが無党派層の約半数を集めて完勝しました。浮動票と言われる特に支持政党を持たない有権者がそれぞれ考えた結果、小池さんへの支援につながったといえます。防衛大臣時代の小池さんの「核武装容認」の発言や日本会議や在特会との関係などについてはたいへん危惧するものですが、東京都民の291万人から得た都政に向けての支持を裏切らない公約の実現を切に望みます。鳥越さんの選挙結果は「敗選」でしたが、短時間のうちに、市民があちこちで勝手連を立ち上げ熱意をもって共同した活動を展開し、超党派の自治体議員も連携したという成果はありました。この経験を活かし、今後、東京都の政策とは切り離すことのできない、羽田空港の機能強化や原発による電力の問題など、さまざまな施策をチェックしていくことが必要です。