小松川里川自然地協議会が荒川下流河川事務所とアダプト締結~「新しい公共の場づくりのためのモデル事業」が実を結びました

国交省(後列左側)と水辺サポーター(前列)締結後の記念撮影。都のモデル事業にともに取り組んだ江戸川区土木部も同席(後列右側)。

小松川自然地に建てられる協議会のサインボード

 2012年、私たち江戸川・生活者ネットワークも参画した東京都の「新しい公共の場づくりのためのモデル事業」では、「小松川自然地へのアダプト制度導入事業」をテーマとし、1年間取り組みを進めてきました。昨夏の、関東ブロックの行政担当者会議では、東京都が採択した39事業のうち、唯一、都の代表例として報告もされています。(*小松川自然地は、荒川右岸小松川地先。京葉道路小松川橋付近から荒川ロックゲート手前まで約1.4km。) 

 一級河川・荒川の管理者は国交省ですが、実質、その範囲は河川と堤防に限られ、河川敷の自然地では適正な管理がなされてきませんでした。その結果、漂着ごみの堆積、高水敷の樹林化、外来種の繁茂などの問題が生じていました。 

 そこで、江戸川ネットを含む地域の4つの団体と江戸川区土木部の5者が、「里川小松川自然地協議会」をつくり、それぞれの特徴をいかしつつ連携。大都市における貴重な自然である河川環境を地域住民自らがよくしていこうと、課題解決に取り組むプロジェクトを進めてきたところ、本モデル事業が目標とした「アダプト制度」の締結にこぎつけることができました。 

  本日4月4日(木)、協議会は、国土交通省荒川下流河川事務所と「荒川水辺サポーター」の合意書を交わしました。これは、都内を流れる一級河川はもとより、関東地方整備局管内において初の取り組みとなります。 

 今月から11月にかけて、昨年のモデル事業を踏まえ、お楽しみ企画も交えながら、さまざまな呼びかけをさせていただきますので、小松川自然地にぜひお越しください。ご一緒に取り組みを進めましょう。