昨年の政権交代後、ただちに実行に移した八ッ場ダム建設中止の表明や、事業仕分けによる実績で市民の評価を集める一方で、「政治とカネ」の問題や普天間基地移設の問題では、大きく信頼を失うことになりました。そうした、どん底の状態から立ち上がった菅新体制のもとで取り組んだ選挙として、きちんと評価をすべきではないでしょうか。選挙中に、菅総理が発言した消費税議論に関して、ことば足らずだったとは言え、上げ足を取るように報じたマスコミの論調、そのことに乗じて増税反対を訴えた政党、消費税を争点化しようとする戦術はあからさまでした。今回の選挙の争点が消費税であり、市民は消費税増税を「NO!」と突きつけたことが結果につながったのでしょうか。
また、争点とすべきであった「政治とカネ」「普天間基地移設」の問題は、どこへ行ってしまったのでしょうか。政党や候補者は、それぞれの政策やマニフェストをきちんと市民に訴えるべきで、選挙の争点こそ市民の側からも作るものであり、すべての候補者に対して問うべきものです。
さらに、どのような結果であっても、政権を握っている民主党は、今内紛を起こしているときではありません。選挙結果がすべての責任を問うごとく論じられていることに、大きな憤りを感じます。選挙の結果はだれの責任でもなく、民主党全体の責任と考えるべきであり、政治の責任は、市民の生活を守るための政策実現を果たしていくことです。
地域政党生活者ネットワークとして、今後は、政局に左右されものごとを決めるのではなく、地域のことや市民の生活を最優先させることを第一に考え、十分な政策協議を行いながらすすめる国会運営に期待します。
推薦した候補者の結果
(選挙)
民主党 小川敏夫さん当選
(比例区)
民主党 円より子さん落選
社民党 保坂展人さん落選
江戸川区の選挙結果
(投票率)54.95% (都平均57.80%)
(選挙区順位)
蓮舫
竹谷とし子
中川まさはる
松田公太
小川敏夫