新春区政報告会を行いました

1月25日(日)・タワーホール船堀にて開催

☆区政報告として、来年度の予算編成(案)が議会に示されたことから、その主な内容について報告しました。
・一般会計2020億円のうち、約50%が、福祉費(4割)と健康費(1割)になります。介護保険・高齢者・障がい者関係の事業の支出が約220億円、保育園・幼稚園、児童手当など幼児に関するものが約364億円、生活保護費が約240億円、健診や医療費への助成、保健指導などに約230億円などが予算として見込まれている。新たに福祉作業所「さくらの家」が開設されます。また、新たに平井地区に区民施設、篠崎地区に「(仮称)子ども未来館」などがあり、築50年を経過した学校の改築も始まる予定。
 
スーパー堤防事業について、区の現状を踏まえ、河川整備のすすめ方やスーパー堤防事業の考え方について説明を聞き、参加者による意見交換を行いました。
・講師の東京自治研究センターの伊藤さんからは、「スーパー堤防(高規格堤防)」の諸課題についてレクチャーしていただきました。国の1997年の河川法改正で明文化された「住民意見の反映」について、さらに現在準備段階にある河川整備計画策定には、地域住民や自治体の意見を聞くこととなっている、それらは重要なチェックポイントではないかとの指摘がありました。

☆参加者の意見により議論が深まりました
・北小岩地区は、昭和6年に組合施工で区画整理事業が行われ、道幅も十分に確保された経緯があり再び区画整理は考えられない。まちづくりと一体のものでないとできないスーパー堤防事業として成り立たないのではないか。
・平成16年から、地域への説明が始まったがまったく寝耳に水の話。大洪水が起きれば大変なことになると、半ば脅迫めいた話で心理的に追い込まれる人もいるのではないか。堤防事業の範囲も最初の話から変化し、いつの間にか広がっていることなど不信感が募るばかり。
・自分の住む地域にスーパー堤防事業が持ち上がったことで、ただ寝泊りするだけの住民から、江戸川区に関心、愛着が持てる市民に変わってきた。
・荒川と堤防をはさんで流れる中川を埋立て、緑地化しスーパー堤防に替わるものを建設することに関しては、荒川、中川の水面の高さが違うことや、川底の地盤が脆弱であることなどを充分考慮したうえですすめるべき。

○それぞれの方の話は、地域の当事者の意見であり、市民として冷静に客観的な意見、また、貴重な情報でもありました。私たちが、市民として、また、区議会として判断していく上で、たいへん参考になりました。

☆参議院議員の 民主党 大河原雅子 さんによる国政報告
大河原さんからは、「スーパー堤防事業」の議論を受け、半世紀近くも前にカスリーン台風を想定して、治水対策として計画された「八ッ場ダム」の建設とまさに同様の問題を抱える事業だとの指摘がありました。また、「国政を生活者の視点で変えるのが私の仕事」であり、課題を持つ市民やNPO,自治体議員とも連携し「情報公開と参加」を国でも拡げていきたい。これらすべてのことを実現するためにも、「政権交代」が必要であり、市民こそがその鍵を握ると熱意のこもったお話でした。