恒例の「荒川クリーンエイド」報告

河川敷で拾う容器包装は汚れているため、燃やすごみに分別される

いちばん高いセイタカアワダチソウは?

雨が降らずよかった~

投網の成果を観察

 11月11日(日)、午後から雨という予報のどんよりした空のもと、ガールスカウト215団、地域の参加者、江戸川ネットメンバー、荒川下流河川事務所のボランティア参加も含め、子ども12人、大人17人で「荒川クリーンエイド」を実施しました。

 当日の内容は、清掃活動・ごみ調査・水質調査・投網による水生生物の観察、そして外来種セイタカアワダチソウの除草。 

 ごみ調査はいつもと同様、船堀橋右岸下から上流、その水際から自転車道の範囲ですが、昨年と違ったのはヨシが高く伸びていて、水際でごみを拾えなかったこと。そのため、自転車道から水際手前までの範囲でごみ調査を行いました。

 昨年拾ったごみ袋がなんと40袋、今年は10袋。水際まで行けないとしても、いかにごみが少なかったかがわかります。この場所でクリーンエイド活動が活発に行われている証左でもあります。しかもテレビの買い替えを余儀なくされた昨年は、家電の粗大ごみが8点あり、総数が28点だったのに対し、今年はそれがありませんでした。

 それでも、子どもたちの感想は、「きたない!!」「ごみが多い!! 」。子どもたちにとっての川は、美しく豊かな流れを期待している表れなのでしょう。

 ごみ調査の後は水質調査。この結果の値は、どれも水準以上の良い結果でした。

 投網で捕獲し、観察できた生物は、シモフリシマハゼ、コチ、マハゼボラ、シラタエビ。毎年投網で参加して下さる飯島香織さんから、それぞれの特徴などを説明していただきました。

 最後はセイタカアワダチソウの刈り取りです。前回は、大きな刈り取りハサミで刈って行きましたが、今回は根っこからの抜き取り。いちばん高いセイタカアワダチソウを誰が抜き取るかを競い合い、子どもたちは嬉々として取り組んでいました。刈り取りでは根っこが残り、完全に駆逐することはできないのです。 

 最後は、おいしい豚汁をいただき、体を温めて解散となりました。

 今回の「荒川クリーンエイド」は、例年の活動に加え、「小松川自然地里川プロジェクト」の一環として外来種除草の取り組みも実施。河川管理に地域住民が関わり、荒川を東京の里川にする取り組みをこれからも広げていきましょう。

(環境部会・原田真佐子)