高齢者などの住まい・暮らしを地域で支える政策課題の調査研究 in 平井~まちづくりNPOとともに実施中


 生活者ネットワークでは、市民による豊かな地域社会づくりをサポートする認定NPO法人「まちぽっと」との連携により、標記の調査活動を行っています。7月11日(金)、10人の参加者が2グループに分かれ、第1回目のまち歩きを行いました。

 高齢者、低所得者、ひとり親世帯、子育て世帯、障害者などの住まい・暮らしを、地域の生活圏を基盤に支えるために、コミュニティ(中学校区)における福祉サービス、地域資源の実態、及び地域資源の発見と有効活用のための実地調査を行い、地域包括ケアシステムなど地域福祉政策の課題をまとめることとしています。 

 江戸川では、平井駅周辺を選び、各種福祉サービスとその拠点、公共施設・住宅や空き家・空きアパートなどの地域資源、福祉と住まいのネットワーク、地域組織などの実態・実状について悉皆的に調査し、これまでの政策検証、政策課題の抽出を行っていきます。

  江戸川区内で最も高齢化率が高い地区は、小岩の24%。次いで小松川・平井22.5%、中央22%、東部21%、鹿骨20.8%、葛西北19.1%、葛西南14.3%。区平均は19.76%です。 

 平井地区では、3丁目が34.5%とひときわ高い高齢化率となっていますが、古くからの大きな都営団地が立地しているためと思われます。 

 家屋が密集するまちは、災害時などの課題もあるでしょうが、路地の日陰では、ご近所の方々がお茶を飲みながら風にあたり、語らうなど、下町ならではの風景が見られました。太陽熱を活用するエコな銭湯として知られていた「稲荷湯」さんが6月で営業を終えたのはさびしい限りです。 

 これから9月にかけて、調査のまとめを行っていきます。

 同NPO法人が5月に発行した季刊誌「まちぽっと」では、「どうする空き家 ― 適正管理から有効活用へ ―」を特集しています。こちらからどうぞ。B5版 / 500円。購入はこちらから。(会員には無料で配布。会員登録はこちらから)