江戸川ネット・ミニフォーラム「それゆけ!タイム~小松川の中学校・平井の小学校統廃合」報告

地元への情報提供が求められている

 29日(日)、小松川さくらホールで実施した「それゆけ!タイム~小松川の新しい中学校・平井の小学校統廃合」では、最新の情報を共有し、意見交換を行いました。 

 大雪の翌日、足元の悪い中、15名の方が参加されました。内訳は小松川12名、平井、松江、中央の方が各1名でした。 

 「学校統廃合」については、昨年12月議会で江戸川ネットが議会質問(P88)を行い、その報告も兼ね、昨年末の清新町での実施に次いで2度目となります。 

 江戸川区HPで公開されている「江戸川区立小・中学校の統合に関する基本指針」20132月)や、「小松川平井地域の小学校通学区域図」(同10月)、「平井地域の学校統合計画(素案)」(同12月)、また、区議会文教委員会に出された「区立小学校の統合等の取り組み」の資料をお示ししながら、文教委員・新村いく子より最新の情報をお伝えしました。 

 廃校の対象となっている平井第二小学校至近にお住まいの参加者は、素案に明示された統合の仕方「統合校は平井南小を存続し、平井第二小を閉校とする」と明記された一文に、「何も知らなかったし、平井二小からも何も聞いていない。これまで、児童を増やそうと協力してきたのに」「地域との話し合いをすべき」と驚きを隠せませんでした。また、学区域について「蔵前橋を渡ることは危険を伴う」「結論ありきではなく、複数の案が示されてから決めていくべき」などの意見が出されました。 

 小松川の新しい中学校には、小松川第二中学校の移転が決まっており、今年度内に「基本構想」「基本計画」が示されることになっています。その後、2014年~15年にかけて基本設計及び実施設計、16年度に工事着工となり、2018年度の竣工が見込まれます。なお、現・二中の跡地には、小松川一中が移転する方向です。これまでの小松川一中と二中の学区域が相互に見直されることにもなります。 

  やはり同様に「初めて聞くことばかり」との声が。新しい小松川二中の学区域に住む小1の保護者の方は、「中学校のことを知りたくても何も知るすべがない。待っているだけでいいのか」「検討する会の傍聴はできないのだろうか」「委員の方々は出席するだけでなく、そこで得た情報を地域に返すことも役割」「決まったことを伝えるだけでなく、地域を含めた懇談の場を持つことが必要」などの意見が出されました。 

 小松川の新しい中学校は、現在の小松川二中が移転するとはいえ、平井地区から小松川地区へと、その周辺環境も大きく異なり、小松川のまちづくりに関わる大きなことがらです。多段階において、小松川の地元住民、地元小学校保護者や子どもたちへの情報提供、そして意見の聞きとりが望まれます。