「青い空は」「原爆ゆるすまじ」の合唱に始まり、黙祷、被爆者の体験発表と続きました。小学生からは「平和について考えられる人間になりたい」、中学生からは「過ちを繰り返さないために過去に学び、未来を見つめていくことが、日本の未来を築いていくこと」など、若い世代からも意欲的な発表がありました。また、今年は、長きにわたり、江戸川原爆被害者の会「親江会」会長を務められ、地域での平和運動をライフワークとされている銀林美恵子さんの活動についてのご紹介も。広島市長、長崎市長から、毎年寄せられる江戸川でのこの取り組みに対する熱いメッセージも披露されました。今年は新たに、広島被曝の方3名、長崎被曝の方2名が犠牲者名簿に奉安されています。
追悼式のあと、お隣りの滝野公園に移動して献花がなされました。追悼碑には、今年も千羽鶴が数多く献納されていました。私たち江戸川ネットも、関連団体や周辺のみなさんにご協力いただき、毎年献納しています。みなさんに趣旨を伝え、ひと折りひと折りに恒久平和の祈りをこめ、特にこの季節の大事な活動として取り組んでいます。
原爆投下から早66年。被爆者の方々もご高齢となっています。先輩方の思いをしっかりと受け継ぎ、核兵器廃絶と恒久平和実現のための活動を地域で続けていきます。
世界で唯一の被爆国・日本が、今また原発事故によって被曝との闘いを強いられています。66年前は他国からの予期せぬ攻撃によって、一方、今回は日本自らが推進してきた国策によってもたらされたものです。現在配布中の「それゆけ!レポートvol97」でもお伝えしているとおり、エネルギー政策の転換に向け、活動をさらにすすめていきます。