生きもの環境調査を実施
生き物環境調査は、当初は東京・生活者ネットワークの提案で始まった「私たちのまちの川調査」と生活クラブ生協・東京の「生き物環境調査」を合同で実施するもので、今も継続しています。
今年度、江戸川・生活者ネットワークでは、23区南生活クラブ生協まち江戸川と合同で、9月14日(日)10時~まだ暑さの残る日曜日に、荒川の河川敷「下平井水辺の楽校」付近(JR総武線鉄橋南側から300mの範囲)で行いました。当日の参加者は合計27人で、このうち子どもは14人でした。
今年は会場付近の様子が変わっていました。会場周辺の木々の葉が虫に食われているのです。2025年6月~9月にかけての猛暑が影響してか、「アメリカシロヒトリ」が大量発生し、桜や桑の葉のほとんどが食べられてしまっていました。また、オオブタクサが繁茂して、いつもより早い時期に花が咲き始めていたので、花粉が飛びそうと講師の方からお話がありました。
初めにごみ拾いを行いましたが、暑さもありごみの腐敗臭がひどく、子どもたちは近寄ることができない状態でした。今後の対策が必要となりました。
ごみ拾いの後には、子どもたちは生物を採集し、講師の解説を聞きました。生物の名前や特徴を講師の方が教えてくださるので子どもたちは興味がわいて目が輝いていました。
季節は秋ということもあり、オニヤンマ、ギンヤンマ、エンマコオロギ、ショウリョウバッタ、キアゲハも採集していました。また植物は、子どもたちは採集せず講師の方の説明を聞きました、ヤブガラシ、ヤマグワ、ヨシ、ヨモギ、アカメガシワ、イタドリ、エノコログサ、オオアレチノギクなどが見られました。
水質調査も同時並行して行いました。化学的酸素要求量(COD):8mgo/L、アンモニウム態窒素(NH4-N):0.5mgNH4+-N/L、亜硝酸態窒素(NO2-N):0.2mgNO2-N/L、硝酸態窒素(NO3-N):2mgNO3-N/L、りん酸態りん(PO4-P): 0.2mgPO43-/Lでした。
水の汚れ方を判断する目安を参照すると、これらの数値から見てCODは、何らかの汚れがある状態です。後の数値はすべて河川の下流の水が示す数値で、測定した場所も荒川の下流でした。
参加された方の感想としては、「短時間でたくさんのごみが出て驚いた。また環境問題を考えるきっかけになった」などが寄せられました。

水質検査も行いました