3つの調査報告 香害・女性の安心安全・ケアラー支援

調査報告3種

2021都議選政策

1.香害についての調査

成分開示と実態調査、そして未然防止の視点での規制を!人工香料による化学物質過敏症=香害をなくそう!

化学物質を使用した家庭用品は、便利さをもたらす一方で、健康被害や環境へも影響します。日本では化学物質過敏症(CS)の発症が増えています。柔軟仕上げ剤や消臭除菌剤による体調不良が問題になっています。

成長期にある子どもたちに対しては、未然防止の視点から化学物質の影響についての配慮が必要です。生活者ネットワークが都議会で提案し、2002年に実現した「東京都化学物質子どもガイドライン」は「鉛編」「室内空気編」「殺虫剤樹木散布編」「食事編」が順次策定され、現在も、都内の公立学校や公立公園では、このガイドラインに沿って子どもたちへの配慮がなされています。

香害については、健康被害の声があるにもかかわらず、国や東京都の対策は遅れています。柔軟剤等による香害は、給食着のように共用する衣服があることから、啓発も含め、実態を独自で調査しました。

 

2.女性の安全安心自治体調査

ジェンダー平等の実現を!女性への暴力をなくすために自治体施策を変えよう

「女性の活躍」を掲げているにもかかわらず、日本のジェンダー・ギャップ指数の世界ランキングは低迷を続けています(2021年120位、2020年121位)。官僚や議員など公人が次々とセクシュアル・ハラスメントの事件を起こすのは、政治の場に女性が少ないことが大きな要因です。

施策のチェックを行い改善するのが議会の役割です。セクシュアル・ハラスメント、ドメスティック・バイオレンス(DV)、性暴力の3テーマで、自治体施策調査を実施しました。法律に基づき、国や東京都、区、市による相談・支援策としてできることはたくさんあります。しかし、調査からは、とても充分とは言えない状況が見えてきました。女性への暴力根絶をすすめ、同時にLGBTQの人たちも含めたすべての人権侵害をなくしていきます。

 

3.地域で介護・介助するケアラーの聞き取り調査

だれもがケアラーになりうる時代 東京都に介護する人をささえるケアラー支援条例を!

ケアラーとは、介護・看病・介助・療育として、身近な家族や親族等を日常的に無償で世話をしている人です。ケアの対象は高齢者だけでなく障がい者、依存症の人など多岐にわたります。

要介護・要介助者への介護・福祉サービスを充実することはもちろん、誰もが幸せになるためには、相談や休息時間の確保などケアラーへの支援も必要です。ケアラー支援を自治体や事業者、市民団体、地域住民と連携した施策にするため、ケアラー支援条例の制定を提案します。