沖縄視察報告 その2 辺野古新基地建設予定地にて
沖縄視察の2日目、8月13日いよいよメインの視察場所の一つである名護市辺野古を訪れた。国が辺野古の埋め立て予定海域への土砂投入を通知している8月17日が間近な時期でもあった。土砂が入ると現状回復は難しいとのマスコミ報道。本当にそうなのか、運動をされている方たちはどうされている。そもそもオキナワの全体像把握が未熟のままだなどとの思いを交差させながら、沖縄県民間教育研究所所長の長堂登志子さんの案内で、現地に足を踏み入れた。
まず、最初に訪れた辺野古漁港近くの第2ゲートで、2013年世田谷から居を名護に移されて運動をされている山本英夫さんのお話を聞く。2つの資料「サンゴが育つジュゴンの海を壊すな」「辺野古新基地計画図」(どちらも発行:通称へり基地反対協)を見ながら、護岸工事は9割まできているが、残り1割あり完成ではないこと。土砂投入されてもまだまだ運動としてやれることがたくさんあること。土砂投入という既成事実と「もうダメだ」のあきらめが広がることを狙っての通知であるとの話に最前線で運動されている方の力強さを感じた。
次に、実際に浜辺を歩いてみる。大浦湾の海はただ青く、よく晴れて太陽の光をきらきらと受けている。浜辺には、やどかりや無数のサンゴ。鉄格子を隔てた隣の浜辺は辺野古弾薬庫。遠くにぐるりと被膜ブロック。覆われているため、浜辺は少しずつ、でも確実に生物がいなくなり悪化の一途とか。護岸で囲われた海には、貴重なサンゴ群落やジュゴンの藻場がある。こんな美しい海と自然を破壊する愚かな罪を嘆かずにはいられない。
最後に、キャンプ・シュワブゲート前の座り込み地に行く。13日はお盆の真っ最中で、工事も座り込みもお休み。沖縄のお盆は8月23日ごろからという。工事が本土からの人・会社によって実行されていることを物語る。今回叶わなかった座り込み行動だが、次回は参加して現地をさらに感じたい。
会員 小泉 奉子