市民による条例提案、私たちが応援した議員の議会での活動を目の当たりにし、「政治は生活を豊かにするための道具」であることを実感しました。直接請求運動の翌年、江戸川・生活者ネットワークを立ち上げ、1991年の統一地方選挙で、初の江戸川区議会議員を誕生させました。身近な区議会に自分たちの仲間を送り出し、市民が自治する社会をめざして活動しています。
江戸川区議会で、すぐに実現させたのは予算・決算を審議する特別委員会の一般傍聴です。「大事な予算を審議する場に区民を入れるのはいかがなものか」などと言う保守系議員の意見には驚いたものです。その後、学校給食の食器のメラミンから強化磁器食器への変更、庁舎で使用していた有機リン系の殺虫剤を危険性の少ないものに変更、フロン回収事業の実現、配食サービスの充実など、政策を実現してきました。それとともに、政策決定の場に広く区民を参加させる手法を提案しつづけ、審議会への区民公募での参加を実現。また地域で活動しているNPOなどへの支援を行ってきました。
生活者ネットワークの運動は、議員を議会に送り出すことが目的ではなく、政治を市民に取り戻し、議会や行政を変えていくことです。そしてこの活動の中でめぐり合えた、たくさんの地域の人たちの力は「宝物」です。そうした市民力、地域力を支える行政や議会にしていくために今後も活動していきます。
「働く・育てる 市民力」をスローガンに、都政にも取り組んでまいります。