沖縄視察報告 その1「ひまわり〜沖縄は忘れない あの日の空を〜」鑑賞会にて

2018年8月21日 17時37分 | カテゴリー: トピックス

2018年8月12日(日)、沖縄国際大学の7号棟201号室で、映画「ひまわり〜沖縄は忘れない あの日の空を〜」を鑑賞した。「ひまわり」は、1959年6月30日、沖縄、宮森小学校に米軍ジェット機が墜落した事件を題材にしている。映画鑑賞の後、沖縄でおきた3件の墜落、落下事件に関わる代表者によるトークライブが行われた。司会は沖縄県民間教育研究所所長であり、翌日辺野古を案内してくださった長堂登志子さんだ。

1人目は、2017年12月7日に緑ヶ丘保育園の屋根に落下物があった事件の代表。この保育園にお子さんを通わせている知念涼子さん。この落下物を米軍は依然として認めていないことから、父母会は園上空の米軍機飛行禁止などを求める署名を呼びかけ、2018年1月31日までに10万筆以上もの署名が全国からも集まったと報告。父母会は、2月13、14の両日に上京し、関係省庁に手渡す。現在「宜野湾市平和な空を守る条例」の制定を目指し1万人署名活動を行っている。また、チーム1207を作って、なぜ雨以外のものが空から落ちて来るのか、そして安全な空にするために話し合う場を作っているとのこと。今後に向けて、沖縄の空は憲法では守れない。子どもが親になった時、この問題がないよう、お話会などで知ってもらうことから始めると、淡々とした姿勢から強い意志が心に響いた。

映画のあとのトークライブ

2人目は、映画に描かれている1959年6月30日に起きた宮森小学校に落ちたジェット機墜落事件の代表630会の伊波洋正さん。伊波さんはこの事件当時1年生。この事件は、学童11人、近隣住民6人、後に後遺症により1人が犠牲となった大惨事。しかし当時は事故原因がわからず、1999年にやっと事故原因が明らかになっている。現在の取り組みは、50年間証言書がなかったので、事故後60年になる来年にむけて、アメリカの公文書館から資料を取り寄せ翻訳作業をしているとのこと。

3人目は、沖縄国際大学に2004年6月13日に米軍ヘリが墜落した事件について、代表して同大学非常勤講師の石川朋子さんが報告してくださった。沖国大のヘリ墜落事件では、事故を起こした機体を搬出するまで、日本の警察・消防・行政・大学関係者は一切現場に入ることが出来なかったし、アメリカ軍が機体などを回収してしまったので詳細を解明することがむずかしくなってしまった。そこで「なぜ大学にヘリがおちたのか」を調査し、ゼミでは学生個々人が記録を残しているという。

普天間第二小学校に落ちたヘリ窓のレプリカ(説明者後方)

映画やトークライブでの話は沖縄で米軍からの落下物や墜落事件を知るほんの一部だったことは、視察2日目に案内して頂いた普天間第二小学校の校庭に昨年12月、米軍ヘリの窓(7.7㎏)が落ちて、その後米軍機が接近すると児童が避難をしているという。それも今年に入って校庭が使えるようになった2月13日から1学期の修了式までで671回だそうだ。おちおち勉強も運動も遊びもできない状態だ。沖縄に基地がある限り、現状のままでは、こうした不安が去っていくことはないのだ。こうした不安のある状況には黙っていてはいけないと、今回話してくださった代表者の方たち初め、大勢の方達が声を上げ、行動している。沖縄の問題を他人事にしないように伝えていかなければ、と強く思う。

運営委員 原田 真佐子

宜野湾市役所で行われたパネル展