「不思議なクニの憲法 2018」上映会開催しました。

松井久子監督は、憲法集会に参加している人々の年齢層が高いこと、それぞれ団体の旗を掲げていて、どこにも所属していない人が思い立った時にふらっと参加できる雰囲気がないと感じ、これまで憲法について考えたこともないような人たちにもわかりやすい視点で、この映画をつくったそうです。

「おしゃれが好き!」「メイクが好き!」「音楽も大好き!」この日常がなくなるなんて考えられないとデモを行った若い女性、生徒会活動で知り合った人たちとイベントを開催し、相手と討論することで、ものの見方、自分の考えが広がる経験をした高校生、沖縄では米軍機が飛んだら授業が中断するのは当たり前だったが、東京に住むようになって、基地のない場所があることを改めて認識した大学生、自分たちの住んでいる地域のことを考えることが政治だと言う若い人たちの意見や歴史的な背景を語る専門家の方々、実際に戦争を体験された方々のお話など、オムニバス形式で進んでいきます。

上映後の松井監督とのトークでは「改憲」の議論をどう広めていくか、関心のない人たちをどう巻き込んでいくのかについて、それぞれが意見を出し合いました。「自衛隊を憲法に明記する」「緊急事態条項なら、国民の理解を得られやすい」など数の力でどんどん突き進んでいく現政権の動きにストップをかけるには、小さな1人1人の声を大きいうねりにしていかなければなりません。家族や個人の人権にまで憲法で手をつけようとしている動きは止めなければなりません。「わからないからお任せ」では、当たり前だと思っていた日常生活が変わってしまうことを自覚しなければならないと考えさせられた映画とトークでした。