荒川下流河川事務所から功労賞をいただきました!~荒川クリーンエイド・フォーラム20周年記念

 江戸川・生活者ネットワークは今年設立24年目を迎えますが、それ以前から、メンバーたちは「グループKIKI」(当時)の一員として、資源循環社会への取り組みを実践していました。江戸川区花火大会のあとや、荒川、葛西臨海公園での空き缶拾いなどです。ペットボトルではなく、空き缶というところに時代の流れを感じますね。 

 このたび、NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム(ACF)が設立20周年を迎え、今月、記念イベントが行われました。ACFの活動は、1994年、荒川下流河川事務所の呼びかけで始まった「荒川クリーンエイド」を市民で運営したことに端を発します。ごみの内訳を調査し、数えながら拾う活動は、やがて自然環境の回復と荒川に思いを寄せる流域市民の交流の輪を広げ、市民、自治体、企業、学校などの活動の関わりを促進しました。99年、NPO法人取得後は、生物多様性の保全、環境教育にまですそ野を拡げ、今日に至っています。当初年間2600人だった参加者は、2013年は12000人までになり、20年間で1307ヵ所において累計延べ16万人以上が参加。この間蓄積した荒川のごみデータは、その時々の社会状況をそのまま映し出すものであり、大変貴重です。

 こうした中、長年、荒川の清掃活動を継続している団体が表彰していただいたものです。最も長いのが株式会社ダイエーの20年。江戸川ネットはこれに次ぐ19年です。当日は、10年以上継続している23団体に荒川下流河川事務所・波多野真樹所長から功労賞の表彰状が、また、20の支援団体には、ACFより感謝状が手渡されました。 

 沿川に170万人が暮らす荒川流域では、1996年、荒川の将来をより良いものにしていくために、立場や思想の違いを越えて、市民や学識経験者、企業、行政が一堂に会す「荒川市民会議」が立ち上がりました。荒川の持つ様々な価値や機能について知識を深め、守り育てていこうというものです。自己の責任において考え行動し、互いの人格を認め合い、互いに協力し合う人々の集合体になっています。 

 こうした関わりが継続されてきた中、昨年、江戸川ネットも一翼を担う「里川小松川自然地協議会」は、東京都「新しい公共モデル事業」を経て、荒川下流河川事務所と「荒川水辺サポーター」の合意書を交わしました。国交省関東地方整備局では初。市民や事業者、そして行政のパートナーシップにより、都会の河川を守り育てていこうという風土が「荒川」には根付き、そして進化しています。

 これからもご一緒に活動していきましょう。