秋空のもと、恒例の荒川クリーンエイド & アダプト活動実施

 
 
 

17日(日)、心地よい秋晴れのもと、江戸川ネット恒例の「荒川クリーンエイド&アダプト活動」を実施しました。ご家族連れや、お勤め先でのクリーンエイド活動をお考えの方など、参加者は40名。うち、14名はガールスカウト215団のみなさんです。区内では小松川、平井、船堀、清新町、瑞江、葛西エリア、また、台東区や調布市、船橋市からの参加もありました。

まずは、7つのグループに分かれ、ゴミ拾い。ペットボトル、燃やせるゴミ、燃やせないゴミの3つに分別、さらにごみの種別に沿ってシートに記入していきました。

これまでの活動を経て出されている荒川ゴミデータによると、ワースト1位ペットボトル、2位タバコのすいがら、3位食品ポリ袋、4位レジ袋、5.飲料缶 の順。中でもペットボトルはダントツの多さです。

当日は、ペットボトルは昨年よりも少なく、多く見られたのがビニールやレジ袋、プラスチックの破片。振り返りシートには、「心がすさむ」「生物が生きられない」「生態系が狂う」「このまま海に流れてしまうと拾えず、海洋汚染になる」などの意見が書き込まれました。西友、ダイエー、イオン、イトーヨーカドーといった大手スーパーがレジ袋有料化に踏み切ったことが、こうした状況を変える流れをつくれるのか、期待されます。

毎年ボランティアで参加してくださる投網名人の飯島香織さんが、首都高速のたもとで投網を打つ姿は都会ならでは。といっても、そうそう目にする光景ではない貴重なシーン。ボラ、マハゼ、コチ、シラタエビ、シジミといった収穫生物を実際に参加者に見せ、生態系の話をわかりやすくしてくださいました。捕獲した生物は、紹介の後、また川に戻しました。

首都高のたもとで投網を打つ飯島香織さん

 

この活動のコンセプトは「拾うだけじゃないゴミ拾い」。参加することで、ゴミ拾いという行動のその先に思いが及びます。こんなゴミになるものが多い社会を変えよう、大量のゴミをまずは発生させない社会にするには、私たちは、製造事業者は、行政はどうしたらいい?

3つのRのうち、最も優先順位の低いリサイクルだけをしていても問題は解決しません。リデュース(発生抑制)、リユース(再使用)こそが機能するようにしていかなければ。容器包装リサイクル法の改正に向け、このことを強化するように求める陳情署名活動も行いました。

豊かな自然が再生されつつある小松川自然地の外来種除草活動も。一人では抜けない大きなセイタカアワダチソウも、二人、三人で協力すれば抜き取れます。みんなで力を合わせれば、達成感も倍増です。

最後は、現地でつくった豚汁をみんなでいただきました。疲れも吹き飛ぶおいしさでした。