「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」上映&トーク 大盛況のうちに終了

生活クラブ運動グループ江戸川地域協議会が提案し、区内で活動する14の団体が実行委員会をつくって取り組んだこの上映会&トークイベントは、9月19日(木)、タワーホール船堀小ホールにて大盛況のうちに終了しました。江戸川区及び社会福祉法人江戸川区社会福祉協議会の後援を得たことで、「広報えどがわ」でも広く案内、また、手話通訳者や要約筆記者が区から派遣されました。こうした情報保障の準備や車いすユーザースペース確保のため予約制をとりましたが、上映2週間前には満員となりました。その後も、立ち見でもいい、ロビーのテレビで見るのでもいい、との申し込みが連日あり、関心の高さがうかがえました。ロビーでは、DVD製作元の「東北関東大震災障害者救援本部」からお借りした被災地での支援活動のパネル展示も行い、実行団体のひとつ「江戸川ろう者協会」でも、非常時、ろう者が困ることなどを知らせる展示を行いました。

トークイベントには、福島県で障害者支援に取り組む、「特定非営利活動法人さぽーとセンターぴあ」代表理事・青田由幸さん、「特定非営利活動法人ケアステーションゆうとぴあ」理事長・鈴木絹江さん、江戸川区危機管理室防災危機管理課長・柿澤佳昭さんが参加。まずは「日々できていることしかできない」という現実を重く受け止めなければなりません。要援護者名簿作成での個人情報の壁、避難所での差別、不便な仮設住宅など、課題は山積しています。

実行委員会では、映画やト―ク、また、アンケートをもとに、誰もが逃げ遅れないための対策について、江戸川区に政策提案することとしています。集まったカンパは、パネリストの所属団体、そして、被災地支援を続け、このDVDも製作した「東北関東大震災障害者救援本部」にそれぞれ3万5千円づつ、全額寄付しました。

*江戸川・生活者ネットワークは、実行委員会事務局を担ってきました。