恒例・春の平和運動

江戸川区平和運動センターの一員として

泉福寺の慰霊碑
泉福寺の慰霊碑
毎年3月には「世代を結ぶ平和の像の会」主催の「慰霊碑巡り・江戸川平和行進」と、10日、東京大空襲による被害者を追悼する「江戸川区戦災犠牲者追悼式」に、江戸川・生活者ネットワークとして参加しています。

 1945年3月10日は、東京全都で10万人近い死者を出した大空襲が起きた日として、都民として忘れてはならない日となり、都内では、この日を祈念してさまざまな行事が行なわれています。

江戸川区でも死者約800人、負傷者約5800人、罹災者約4万人という大きな被害がありました。特に、当時の区役所があった地域は大きな被害があり、住民の戸籍簿が収めてあった旧文書庫は空襲の夜大きな炎に包まれましたが、戸籍簿などを持ち出し近くの川に沈めて守った方々がありました。その経験をされた元助役であった亡き藤田昇さんが、これらの経験を風化させず語り継いでいきたいと「世代を結ぶ平和の像の会」を立ち上げ、戦災犠牲者追悼式と平和資料展を開催し、今日まで引き継がれてきました。

昨年の追悼式が行なわれた翌日、3月11日には未曾有の被害を引き起こした東日本大震災が起きました。今後、3月はさらに忘れてはならない祈りの季節となりました。

江戸川・生活者ネットワークは、春と夏の平和運動は主催者団体の幹事の立場として、また地域の仲間たちと共に引き継いでいくべき大事な行事への参加として、今後も継続していきたいと考えています。

● 「慰霊碑巡り・江戸川平和行進」
北葛西にある安楽寺をスタート地点として、東京大空襲の犠牲者を祀った慰霊碑があるお寺、焼け跡を残した場所などを巡り、江戸川区旧文書庫と「世代を結ぶ平和の像」がある小松川まで、約2時間のコースを歩きます。(毎年3月第一日曜日)

● 「江戸川区戦災犠牲者追悼式」
 毎年、3月10日の午後、開会しており、江戸川区長をはじめとして行政関係者、区議会、国会、都議会議員の方々、地元の町会関係者や仏教会からの代表者が参加して式典が行なわれています。
また、毎年、江戸川区音楽祭合唱団による「ちいちゃんのかげおくり」という音楽劇の上演、区内の小・中・高校生による平和の活動の取り組み報告がされています。