設立20周年記念イベント報告

2010年4月12日 16時07分 | カテゴリー: トピックス

基調講演
基調講演
4月11日(日)、船堀タワーホールにて、地域の方やNPO団体の参加を得て、20周年イベントを実施しました。
全体のテーマは「新たな公共を切り拓くNPO活動」   
1. 基調講演
矢野 学さん(上越市議会議員・元安塚町町長)

昨年11月に江戸川ネットで視察した上越市安塚区から、市町村合併を機にNPO法人「雪のふるさと安塚」を立ち上げた 矢野 学さんに来ていただきました。
 
まちづくりに大事なことは「国のかたち」「地域のかたち」を描くこと。地域でのたすけあいや自然や風土を守っていくことなど、どのような社会をつくっていくのかを、まずは描くべき。まちづくりは、はっきりとした指針を持ってすすめていくべきではないか、との問題提起から始まりました。

上越市と合併するにあたり、安塚町長だった矢野さんは、集落の財産である会館や設備で市が引き取らないものを守るために、集落(町会)を地縁団体として法人化し、そこが所有することにしました。さらに、旧安塚町からの8,000万円の寄付を基礎として、コミュニティ支援のためのNPO法人を立ち上げ、上越市の自治区である安塚地区のまちづくりのためのさまざまな事業を展開しています。

また、町長時代からのユニークな発想で、冬場の難題である「雪」をエネルギー源として利用、夏場の冷房や米の保存などに役立てています。不登校対策としても、全寮制の「社会福祉法人安塚学園」をつくり、地域のさまざまな人材の協力を得て、全国からの不登校児を預かることなど、多くの注目される取り組みを行なってきました。

上越市は合併後、それぞれ地域が自分たちの課題に主体的に取り組み、解決していくための仕組みとして、合併特例法に基づいて13の地域自治区(13区)を設置しました。自治区には地域協議会が配置され委員が公募(選挙)で選ばれます。ここで話し合われた意見が、市政に反映されることになります。そこで、議会が何をするのか、しっかりと議会の役割を認識することが問われることもあると、矢野さんは指摘されました。

矢野さんの講演に関しては、参加者から寄せられたメッセージにも、多くの示唆に富んだ話を聞くことができたと好評でした。

2.地域のNPO団体によるパネルディスカッション
 
江戸川ネットの特徴は、事務所の環境からも言えることですが、多くのNPOやNGO団体と連携し活動していることです。20年を振り返ってみても、江戸川ネットにとっての財産は、何よりこのことだと再確認しています。

今回は、数ある団体の中から、国連の特別協議資格を有する「市民外交センター」代表の上村英明さんにコーディネーターをしていただき、NPO法人「ほっとコミュニティえどがわ」副理事長 野川和康さん、「江戸川子どもおんぶず」代表 大河内秀人さん、NPO法人「足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ」事務局長 山﨑求博さんにパネラーとして参加していただきました。

「平和」「福祉」「子ども」「環境」と、それぞれの分野における、行政サービスではない、市民が発想し実践した取り組みや活動から見えた課題が報告されました。今回のテーマである「新たな公共を切り拓くNPO活動」は、行政にお任せにしない、まずは「やってみよう!」の市民力から生まれてくるものだと実感しました。

※今回のイベントの内容は、次号の「それゆけ!レポート」に掲載する予定です。また、記念冊子もたくさん印刷しましたので、関心のある方は事務所までご連絡ください。

第二部パネルディスカッションでは矢野さんがコメンテーターに。記念撮影中央が矢野学さん、その左が上村英明さん。