江戸川区議会第一回定例会報告①

予算特別委員会で述べた主な意見


2010年度の区の一般会計予算は2129億円。これに4つの特別会計をあわせると、3152億円です。一昨年来の景気悪化の影響を受け、歳入(収入)が前年より200億円不足するという事態になりましたが、徹底的な査定と備えてきた基金の取り崩しによって、一般会計は今年度比5.8%増の財政規模となりました。本予算に対するネットの主な意見を紹介します。

●随意契約の情報公開
 学校給食の業務委託は1つの事業者に最大11校、3億円に及ぶ業務を委託し、最長8年継続している。大きな問題が起きるまで現状維持という姿勢は改めるべき。期間や校数の規定を定め、業務委託の随意契約の内容についてもHPなどで公開すべき。
●障害者施設の指定管理料
 4つの施設を1つの指定管理者に委託しているが、毎年多額の指定管理料が余っている。また、1施設に付き600万円もの法人事務費を支払っているが、他区の契約に比べ破格。積算根拠の見直しを。
●指定管理者制度導入の図書館
 協定書には、図書の選定・購入は事業者が行なうとされているが、区の関わりを明記すべき。適切な労働環境を維持するため社会保険労務士による検証を。学校図書館への司書の巡回派遣の検討を求める。
●一時保育と緊急一時保育
 私立園6園で実施されている一時保育は3ヶ月先まで予約で埋まっている園がある。区立全園で実施の緊急一時については、関係者の間でも利用目的の認識が統一されていない。必要とする人が利用しやすい体制整備に速やかに取り組むべき。
●麻疹の予防接種を弾力的に
 2012年度までの撲滅を目指し、期間限定で中1と高3での無料接種が実施されているが、高2で海外への修学旅行を行なう学校もある。高3まで待つよりも、対象者なら随時無料で接種できるようにすべき。
●女性医療の充実
 健診の重要性も含め女性の健康管理についての啓発を中学、高校やハローベビー教室、乳幼児健診時などを活用して行うべき。
●プラスチックのリサイクル
 当初1日17㌧の回収目標だったが、今年12㌧、新年度10.5㌧と下方修正が続いている。資源化意識を高める取り組みを。
●スーパー堤防事業
 国では治水対策全般についての見直し作業がなされている最中であり、公共事業の新年度予算も見込みに過ぎない。当該地域での住民合意の到達度も示されていない。現状では動きをすすめるべきではない。
●児童虐待防止
 子ども家庭支援センターにスクールソーシャルワーカーを配置し、学校の要請に応じ派遣するしくみを。職員、教職員は「子どもの権利」の学び直しを。