「都心の川めぐりツアー」

川の調査の締めくくりとして「都心の川めぐり」に参加ました

生活者ネットワークでは、今年も東京全体で地域の川などの調査として「水辺の調査活動」を行いました。江戸川ネットも、地域の運動グループの仲間たちとともに、江戸川、荒川のそれぞれの水辺の調査活動を実施しました。(このHPでも報告しています)その調査の一環として、また、来年の都議選政策にも生かすことを目的として、東京ネットの主催で、8月18日には「多摩川の源流ツアー」が、また27日には「都心の川めぐりツアー」を行いました。江戸川ネットからは、今年の調査の締めくくりとして、いなみや須美と藤居阿紀子が「都心の川めぐりツアー」参加しました。ツアーの案内をしていただいたのは、「神田川ネットワーク」の糸井守さんです。

浅草の吾妻橋から船に乗り込み、隅田川を少し上り白髭橋まで行き、そこから東京湾に向けて下りました。荒川水系である隅田川から神田川へ、そして日本橋川を通り、再び隅田川に出て東京湾まで行き、スタート地点の吾妻橋までもどるというコースでした。江戸川区は、大きな河川である荒川と江戸川に囲まれ、中を縦横無尽に川が走るまちですが、東京都全体も同様に、利根川、荒川、多摩川、鶴見川という4本の大きな水系の川がほとんどの自治体を流れています。川の流れに沿ってまちが発展してきたとも言える、都心における「川から見たまち」がどのような姿をしているのかを楽しみに参加しました。

全長23キロの隅田川には、さまざまな形や色をした25の橋が架かっていますが、あえて統一性を持たせず一つ一つの特徴を生かすということで、デザインの競演になっているということでした。東京を流れる川ということでは、誰もが真っ先にあげると思われる神田川、浅草橋、秋葉原、神田、御茶ノ水といった繁華街の間を縫うように流れています。特に、御茶ノ水駅をすぎたあたりからは、緑に覆われ通る風は涼しく、都心とも思えないくらいの自然があります。(ここを通る風は、体感温度で3℃以上涼しい。)

東京ドーム脇の三崎橋で神田川から分岐し、墨田川に合流する全長4.8キロが日本橋川です。川幅は私たちが乗った30人乗りの船がすれ違えるくらいのものですが、荒川水系の一部であることから一級河川に指定されています。江戸を支えた物流の大動脈として、重要な交通機関であり多くの市民から親しまれた川だったのではないでしょうか。1964年の東京オリンピックを控えた東京で、都心部の幹線道路の激しい交通混雑対策が急がれたために、この川の上をふたをするように首都高速道路が整備されました。川の流れもなく、暗くどんよりした雰囲気で、今では、ひっそりと都心を流れる川に変わっているように感じられました。
いなみや須美、藤居あき子のHPもご覧下さい。    

今年の「水辺の調査活動」の報告集会は、11月15日(土)、調布文化会館たづくりで開催します。