荒川生き物調査を行いました

真夏の暑さの中で大勢の参加がありました

 8月3日日曜日、30度を越す真夏日でしたが、風があったので木陰に入ると少し暑さも和らぐ天候の中、今年で3回目になる水辺の調査を実施しました。今年は、「荒川生き物調査」と題して、大人23名、子ども16名の参加でにぎやかな調査になりました。まずは、荒川にかかる船堀橋中央付近からバケツを下ろして水を採取し、水質調査をしました。水の透明度を測る透視度計では15cmで、少し濁りがありました。パックテストでは高学年の子どもたちを中心にCOD,pH、アンモニア態窒素、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素の測定をしました。生活者ネットワークでは毎年秋に荒川クリーンエイドを実施し、水質調査も行なっています。
 
 今回の生き物調査では、ネイチャー&ヘルスコーディネーターの成末雅恵さん、日本環境災害情報センターの獣医師である甲野涼さんと一緒に川辺を歩き、様々な生き物のお話を聞かせていただきました。背丈以上のヨシが生い茂る中を水辺に進んでいく途中、所々で小さい花を見つけることができました。頭上ではセッカがチャチャチャと鳴いて飛んでいます。ちょうど、お昼にかけて干潮となり、干潟が広がり白サギ(ダイサギ・コサギ)、カワウ、カモメなどの野鳥も集まります。川岸の泥の穴からはコメツキガニやヤマトオサガニが出てきました。鳥は、干潟で羽を休めたり、ちょうどカニをとらえている様子を望遠鏡で見ることができました。少しの時間でしたが、東京の身近な川辺でたくさんの植物、昆虫、貝、カニ、野鳥を見ることができました。これらの生き物はどこかでつながっています。そのつながりが切れないよう、大切にしていかなければなりません。
 
「子どもたちにとって、こうした自然に触れることが少なくなってきていることは残念なこと、大人たちがこのような機会をつくっていくことが何より大切です。」これは、今回の調査に協力してくださった二人の講師の方の感想です。