水辺の調査活動報告①

「篠崎ビオトープ」が開園、地域の市民活動団体「みずとみどりの寺子屋」と国土交通省河川事務所、江戸川区の土木部3者の連携で、市民参加による手づくりのビオトープができました。熱い市民の思いと実行力により実現したものです。 

7月12日(土)、国土交通省、江戸川区の関係者なども参加し、大勢の市民が見守る中、オープニングのセレモニーが行われました。夏休みを前にして、江戸川河川敷の一部にビオトープがオープン。河川整備事業の一環で、整備の計画が立てられていたところは多くの動植物が生息しており、このままだとその生命にも危機が訪れるということから、ビオトープづくりが始まりました。市民から、「この場にある土や植物はそのまま元にもどすこと、他からのものはいっさい持ち込まないこと」など、的確な指示が出される中整備が行われました。
当日、市民が一時自宅に預かっていた「マコモ」(稲のような植物)が、再び以前の場所にもどされました。また、この日、新たに掘られた池には、30種以上もの魚類などの生物が観察されました。
午前中のセレモニーが終了した後、「生活クラブ運動グループ地域協議会」のメンバーを対象としたネイチャーウォークを開催。背丈ほどもある「よし原」が広がる「篠崎ビオトープ」の中を、「みずとみどりの寺子屋」の重杉代表から説明を受けながら、クイズ形式によるウォークラリーを行いました。
真夏の太陽が照る中一時間ほどの活動でしたが、都会の自然を守ること、残すことはとても大切なことだと実感しました。しかし、私たちの暮らしに重要な役割を果たす、水・緑・空気、またたくさんの動植物などの自然は、地域の市民からの強い要請がなければ実現しなかったことです。市民参画によるまちづくりの重要性をあらためて実感しました。

今年で3年目になる「水辺の調査活動」は、今後、東京都や江戸川区のまちづくりへの政策提案につなげていく予定です。第二弾の水辺の調査活動として、「荒川の自然観察会」は、8月3日(日)に予定しています。