プラスチックの処理現場レポート

「江環保エコセンター」の事業視察

    選別作業(上)とベール→

4月から江戸川区全域でプラスチックのリサイクルが始まりました。江戸川区からの委託により、区内で収集された容器包装プラスチックの処理を行っている、江戸川環境保全事業組合「江環保エコセンター」を見学しました。場所は臨海町6丁目。JR線の橋梁下のスペースを借りて4月1日から事業を開始しています。
ここでの作業は、収集されたプラスチックをホッパーに投入し、異物や汚れのついたものを取り除いた後に圧縮、結束材で梱包する(ベール化)こと。現在、一日に11tから12tの処理が行われ、資源としての品質を保つためにていねいな作業が行われていました。
驚いたのは、通常のゴミ袋が多く見られたことです。市販されているゴミ袋は、容器包装リサイクル法による対象品目ではないので、取り除かなければなりません。また、缶やびんなどのプラスチック以外の異物もかなり混ざっているようでした。ここで処理されたプラスチック資源は、A・B・D3段階のランクで判定され、ケミカルリサイクルにより高炉還元剤として再利用されています。
 始まったばかりのリサイクルですから、まだ区民の中には出し方について良く理解できていない部分もあると思います。指定の容器包装プラスチックを汚れのない状態で、なおかつ中が見える透明な袋で出すように心がけたいものです。

↓除かれたプラスチック(市販のゴミ袋も多い)    ↓混入していた異物