変えよう!議会

自治体議会改革フォーラムが開催される。

9月1日、2日の二日間にわたり、市民と議員の条例づくり交流会議実行委員会が主催した「議会改革フォーラム」が行なわれ、全国から議員や市民おおよそ300人が集まりました。今回のテーマは、今まさに『旬』であるところの自治体議会改革で、さまざまな改革を実践している北海道栗山町議会、三重県伊賀市議会、三重県議会からの報告があり、また、今後に向けてどのようなところから、議員や市民がアプローチしていけばいいのかなど、活発な議論が展開された。江戸川区議会にもさまざまな議会改革の課題があり、生活者ネットとしても4月の統一地方選挙では、「変えよう!議会」を掲げ公約したことを、ひとつでも改革につなげなければならないと考えています。
(3つの議会の問題点)
①討議されない議会
②参加できない議会>
③説明責任を果たさない議会

フォーラムの基調講演の中で、この3つの指摘がありました。
これらの問題点についてピンと来ない人がほどんどではないでしょうか。でも、実際はまったくその通りなのです。みなさんは議会の傍聴に行かれたことがあるでしょうか?本会議や委員会がどのように運営されているのか、ぜひ、傍聴に行ってみてください。
江戸川議会では、議員がお互いに意見をぶつけ合う討議をすることはなく、あくまで、執行機関である行政側への質問や意見を述べることが一般的です。また、執行部からの質問や意見が返されることはなく、一方通行の議論であり、要求型の議論という感じがします。これが、議会の慣習であると教えられるのです。
また、議会が終わると議会だよりが発行されますが、その中には、区民の生活に関わる大切な条例の審議の結果が書かれていますが、議員一人ひとりがどのような判断をしたのかは書かれていません。
さらに、区民の要望を「陳情」「請願」という形式で、区議会宛に出されていますが、これらの要望を直接出した人から聞くこともなかなか実現しません。議員個人では聞くこともできますが、議会として受け止めるしくみがないのが現状です。議会と区民(市民)をつなぐ場は確保されていません。「あたりまえ」「常識」だとすることが、議会では通用しない、これが現状なのです。
江戸川ネットも17年間にわたり議員を市民の代理人として、区議会に送りつづけてきましたが、原点にもどって、議会の問題点をできるだけわかりやすく伝えていくことが大事だと思います。議会や議員を変えていくことができるのは、「市民の力」が必要だと実感します。みなさんからの疑問や意見をぜひ寄せてください。